大腸菌の見える化ワークショップを実施しました!

大腸菌の見える化ワークショップを実施しました!

 

2024年9月30日・10月1日の2日間、ルサカのChawama地区において地域住民向けの大腸菌の見える化ワークショップを実施しました。これはプロジェクトを通じて開発する参加型手法の試験的なワークショップとして実施したものです。ワークショップにはChawama地区の地区代表者やルサカ市公衆衛生局員、同地区で活動するユースグループなどから11名が参加しました。

1日目はWASH(WASHとはWater, Sanitation and Hygiene: 水、サニテーション(トイレとし尿の始末)、衛生行動)についての概要と糞便汚染の可視化の重要性について説明し、参加者に「汚染リスクが最も高い場所や物はどこか」を予想してもらいました。その後参加者は、水道水や手表面、キッチンの床のほか、家庭での貯留水やコップ表面などからサンプルを自分たちで採取し、培養しました。

2日目には、培養したサンプルのコロニー数を参加者自ら数え、可視化しました。飲み水や身近な環境の汚染が目に見えたことは参加者にとって驚きであるとともに、予想していなかった汚染に気づき、下痢のリスクを減らすための様々な対策案が参加者から提案されました。

プロジェクトではこの試行的なワークショップを発展させ、アプリを開発してより直感的にわかりやすい内容にするとともに下痢のリスク要因や対策の効果をわかりやすく可視化できる方法の開発に取り組んでいます。

WASHの概要を説明する様子
水道からサンプルを採取する様子
コップからも採取します。
サンプルにラベリングする様子
培養後のサンプル
ワークショップ終了後の記念写真
地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)
[SPLASH プロジェクト] 下痢リスク可視化によるアフリカ都市周縁地域の参加型水・衛生計画と水・衛生統計